なぜインナーマッスルを鍛えるのか

なぜインナーマッスルを鍛えるのか

テレビや雑誌などで“インナーマッスルの鍛え方”という言葉をよく耳にします。
インナーマッスルは、英語で“inner muscle”と書くように、“内部の筋肉”という意味です。
筋肉は、身体の中心部から何層にも重なっているのですが、インナーマッスルは、身体の奥に存在する筋肉群のことを指すのです。

 

インナーマッスルには、身体の動きを調整する役目があります。
立ち上がったり、手を振ったりするときに、ロボットのようにガクガクとした動きにならないのは、インナーマッスルが関節を細かく調整しているからです。
インナーマッスルは骨の近くにあるので、動作に合わせて関連する部分の動きを調整し、人間の動きに強さや柔らかさを生み出しているのです。

 

もしインナーマッスルを鍛えることができれば、身体の動きを上手くコントロールできるようになります。
スポーツは、選手が自分の身体を上手く動かして評価を得るものですから、インナーマッスルを鍛えることが重要になってきます。
また、インナーマッスルを鍛えると、関節の動きを安定させることができ、姿勢が良くなりますので、首・肩・腰などを疲れや痛みから守ることができます。

 

マシンジムなどで行うハードな筋トレでは、身体の外側にある筋肉群であるアウターマッスルを鍛えることはできますが、インナーマッスルの鍛え方としては不適切です。
とはいえ、インナーマッスルは身体の奥に位置していますし、そもそもアウターマッスルの動きを補助するためにある筋肉群なので、通常の筋トレを負荷を軽く、回数を多く行うようにして、アウターマッスル越しに鍛えるようにしましょう。