腹部のインナーマッスルを鍛えるには

腹部のインナーマッスルを鍛えるには

腹筋は、通常の筋トレでも必ず鍛える筋肉です。
男性にとっても女性にとっても、お腹はへこませたい対象ということですね。

 

腹部の中心部に位置するインナーマッスルとしては、「腹横筋」「多裂筋」「横隔膜」「骨盤底筋群」の4つが挙げられます。
「腹横筋」は、腹筋運動で鍛えられる腹直筋の両脇にあり、お腹を引っ込めるときに働きます。
「多裂筋」は背中の一番奥に位置する筋肉で、背骨を支えています。
腹横筋や多裂筋が弱くなると姿勢が悪くなるため、腰に負担がかかってしまい、ひどいと痛みが出ることもあります。

 

「横隔膜」は、胸とお腹の間を仕切るような形で存在する筋肉で、腹式呼吸で知られる通り、呼吸をコントロールしています。
「骨盤底筋群」は、骨盤の下部にあるハンモック状の筋肉群で、これが緩むと下腹部にある膀胱・子宮・直腸などの臓器を支えられず、尿漏れなどの機能不全や女性特有の病気につながることもあります。
腹部のインナーマッスルは、お腹をへこますだけでなく、健康にとって重要な役割を果たしているのです。

 

これら腹部にある4つのインナーマッスルの鍛え方にはどのようなものがあるのでしょうか。
基本の運動は、仰向けの姿勢を取り、ひざを軽く曲げてリラックスしたのち、腹式呼吸を行うことです。
ゆっくりと鼻から息を吸い、下腹部が自然に膨らむのを感じます。
そして、今度はゆっくりと口から息を吐き出し、お腹の空気を出し切ります。
1セット20〜30回行い、2〜3セット繰り返します。
女性にとって大切な骨盤底筋群の鍛え方としては、腹式呼吸に加え、肛門や膣を締める運動もあります。