インナーマッスルを鍛えて肩こりを治す

インナーマッスルを鍛えて肩こりを治す

厚生労働省の調べによると、日本人の8割が肩こりに悩まされており、日本はまさに“肩こり大国”です。
高機能のマッサージ機や肩こりグッズが飛ぶように売れているのも、肩こりを何とかしたいという気持ちの表われでしょう。

 

肩こりにはさまざまな原因がありますが、インナーマッスルの疲労もその一因であると言われています。
人間の動きは、主に身体の外側にあるアウターマッスルが担っており、身体の奥にあるインナーマッスルがそれを補って調整しています。
ですから、運動不足などでアウターマッスルが弱くなると、動きの全てを担いきれず、インナーマッスルが肩代わりをすることになります。
その結果、インナーマッスルが疲労してしまい、肩が凝ってしまうのです。

 

肩こりを治すには、インナーマッスルとアウターマッスルをバランス良く鍛える必要があります。
簡単で効果的な鍛え方として、うちわを使った運動を紹介します。
(1)右手でうちわを持ち、脇を締め、ひじを90度に曲げます。
(2)そのまま1分間、左右にうちわをあおぎます。
(3)左手に持ち替え、同様にあおぎます。

 

運動とも思えない鍛え方ですが、風の抵抗を利用しており、試してみると思ったよりも力が要ります。
ひじを上げ続けることで継続的に強い負荷がかかるので、肩のアウターマッスルが鍛えられますし、同時に左右にあおぐ動作でインナーマッスルも鍛えられ、関節の調整力も高められるのです。

 

さらに、肩のストレッチも加えると効果的です。
机に両手をついて、上半身を机の高さまでゆっくりと下げていき、そのまましばらく静止するだけです。
これなら学校や会社で休憩時間にできますね。